子ども 股関節痛

股関節痛

股関節を痛がる

股関節痛というと、おじいちゃんおばあちゃんの病気だと思ってしまいますが、意外と子供にも多い症状なのですよ。

たくさん歩いたり、激しい運動をした後に股関節が痛くなることが多いのですが、いつも痛くなる場合や、どちらか一方だけ痛くなるのは、体が歪んでいて、関節の動きがおかしくなっているためだと考えられます。

でも、痛みが出てもすぐに治ってしまうことが多く、本人も親もあまり気に留めなかったり、病院へ行っても、スポーツをしばらく休むように言われ、シップをくれるだけ、ということがほとんどです。

また、赤ちゃんの股関節が亜脱臼している「先天性股関節脱臼」は、本人は痛みを感じないことが多く、大人が気づいてあげないと発見が遅れてしまいます。下記で詳しく説明しますので、おむつを替えるときに、足の形や動きの違いをよくチェックしてください。

股関節が歪んでいるということは、骨盤が歪んでいるということですから、そのまま大人になってしまうと大変です。
変形性股関節症の患者さんの多くが、「子どものころ遠足で長距離歩いた時に股関節が痛くなった」などの経験があるそうです。

股関節だけでなく、体の他の部分にも不調が出る事も多いので、まだ体が柔らかい子どもの頃に、しっかりと歪みを調整しておくことが大切です。

先天性股関節脱臼とは?

文字どおり、股関節の骨が、骨盤からはずれてしまう病気です。

完全にはずれてしまうと股関節脱臼、はずれかかっていると亜脱臼と言います。
股関節の発育が悪い(大腿骨頭を覆う臼蓋の形成が不十分)場合は、股関節臼蓋形成不全と言います。

乳・幼児期に原因があって発症することが多く、男児より女児に多くみられます。

病名では「先天性」というものの、生まれつきの例は少なく、生後、脱臼・亜脱臼が進行します。出産時に脱臼してしまうこともあり、逆子で生まれた場合に多いです。

先天性股関節脱臼は、3~4ヶ月健診で見つかることが多いようです。

先天性股関節脱臼の症状は?

赤ちゃんは、股関節が脱臼していても痛みを訴えることがないので、大人が注意してみてあげることが必要です。

以下の症状が見られます。

  • 両ひざを立てると、高さが違い、脱臼しているほうのひざが低くなります。
  • 両足を伸ばしたとき、脱臼しているほうの足の長さが短くなります。
  • 太もものしわが左右非対称になります。
  • 歩き始めが遅い。または、足を引きずるようにして歩く。

 

股関節脱臼のチェック

上記の症状のほか、オムツを替えるときに足を広げると、クリッと音が鳴ったりします。

オムツを替えるときに、常にチェックをして、おかしいなと思ったら、出来るだけ早く治療をはじめましょう。

また、両足を脱臼している場合は、左右差がなく、発見が遅れることがあります。左右差がなくても、両足ともに開きが悪い場合や、クリっと音がする場合は要注意です!

股関節だけでなく、全身のチェックもしましょう
  • お腹のしわ、首のしわの寄り方に左右差がないか
  • 背中の形がおかしくないか
  • 首をいつもかしげていないか、体の中心と顔の中心がずれていないか

 

小さい赤ちゃんは、いつもお母さんのそばにいるので、近すぎてお母さんが気づかない場合もあります。
幼児教室などに出かけて、他の赤ちゃんと一緒に動いているところを見たり、普段生活しているところをビデオでとって、遠目から赤ちゃんを観察すると良いですよ。

先天性股関節脱臼の予防法
早期発見 ・ 早期治療

乳幼児健診などで、早期に発見することが大切です。

おかしいなと思ったら、すぐに整形外科を受診しましょう。

生後すぐに発見した場合は、オムツの当て方、抱っこの仕方を注意すれば治ってしまう事が多いです。
それでも治らない場合は、リーメンビューゲルという簡単な装具をつけます。
装具をつけるのは数ヶ月で、ほとんどの場合はそれで治ります。
手術が必要な場合もありますが、全体の3%くらいです。

 

オムツのあて方に注意!

オムツの基本は、膝を曲げ、股を開いた姿勢でおむつ交換し、赤ちゃんの股関節の動きを妨げないあて方をします。

一時、漏れ防止のために、オムツを三角に折って、股関節を包むようにあてる、「三角おむつ」というやり方がありましたが、股関節脱臼の原因になりますので、絶対にやめましょう。

必ず、正しいオムツの当て方を身につけてください。

 

布オムツを使いましょう

布オムツは、紙おむつに比べて、頻繁におむつ交換が必要です。

オムツ交換の時が、股関節の調整になりますので、積極的にオムツ交換をした方がよいのです。

布オムツを使うことは、メリットがいっぱいあります。

  • 股関節脱臼の予防やケアが出来る。
  • お尻がかぶれにくい。
  • 頻繁に赤ちゃんとコミュニケーションをとれる。
  • ウンチやおしっこの様子がわかりやすい。

 

紙おむつに比べて、布オムツは、おしっこやウンチが出ると気持ち悪いので、赤ちゃんは泣いて訴えます。泣くと、オムツを替えてもらえます。感覚神経を養うのにとても良いのです。

お出かけの時などは、紙おむつのほうが便利ですが、家にいるときは、出来る限り布オムツを使いましょう。

 

あかちゃんをおんぶしましょう

最近、赤ちゃんを抱っこするお母さんが多いですが、おんぶの方が股関節には良いのです。

股関節を開き、お母さんの背中のカーブにぴったりとおさまり、赤ちゃんも安心します。
抱っこですと、おんぶとは逆に赤ちゃんが反り返った姿勢になってしまいます。
また、最近流行っているスリングは、股関節が閉じた状態になってしまうので、股関節には最悪です。
どうしても首が座っていない赤ちゃんを抱っこして出かけなくてはいけない場合は、体をすっぽりと包むスリングではなく、股関節が開いた状態で横だっこできるような物を使いましょう。

おんぶをしすぎるとO脚になると言われたりするようですが、そんなことはありません。
赤ちゃんの股関節は、開いているのが普通なのですから、おんぶで足を広げている姿勢が理想的なのです。

 

歩行器はやめましょう

歩行器は、赤ちゃんの成長には良くない影響を与えます。

本来、お座り ⇒ はいはい ⇒ つかまり立ち ⇒ 一人立ち という順番で、徐々に自分の体を自分で支えてバランスを取れるようになっていくのですが、歩行器を使っていると、バランスをとる力が育ちません。

また、ハイハイ~つかまり立ちをする頃は、股関節の形成にとても大切は時期です。自分の加重を股関節にかけることによって、股関節が完成していくのです。

歩行器では、自分の体重が全くかかりません。足がぶらぶらな状態になり、つま先で床を蹴って進むというのは、股関節にとって良いことは一つもありません。

出来るだけ歩行器は使わず、たくさんハイハイをさせましょう。

先天性股関節脱臼の治療

股関節脱臼は、早く発見して治療すれば経過は良好です。

しかし、赤ちゃんの頃に発見されずに、歩き出す時期になってから、歩き方がおかしいと気づく場合もあります。
また、きちんと治療したけれども、大きくなってから股関節に違和感や痛みを感じることもあります。将来、変形性関節症の原因になる場合もあります。

とにかく、何かおかしいと気づいたら、すぐに整形外科を受診してください。

※当院では、股関節脱臼を治す直接の治療はできません。必ず、整形外科を受診してください。

骨だけでなく、すべてのバランスを整えるのが重要

股関節の病気で病院できちんと治療したのに経過が悪かったり、後になって調子が悪くなることがあります。
それは、骨の病気だからと、骨だけしか治療しないからです。
その周りの、筋肉や神経も一緒に整えてあげないと、結局は不都合が出てきてしまうのです。

当院の施術は、筋肉に適切な刺激を与えることで、本来の正しい形に戻るように働きかける手法ですので、整形外科での治療の後、または並行して、当院の治療を受けていただくのが理想です。
小さなお子さんは、回復力も高いですので、とても効果的な療法です。

※当院の治療は、年齢に関係なく受けていただけますが、仰向け・うつぶせで15分~20分程度じっとしていられることが条件となります。
泣いてしまったり、人に触られると体に力が入ったり、体を動かしてしまう場合は、きちんと治療ができません。

その他の股関節の病気

弾発股

弾発股(だんぱつこ)なんて、ちょっと聞きなれないかもしれませんが、歩くときに、股関節がコキコキなったり、引っかかるような感じがある症状のことです。病名は知らなかったけど、こんな症状なら私もある!という方が結構多いんですよ。

しかも、意外とお子さんにも多いのです。
コキコキ音がするだけで痛みがないと、子どもは訴えないので、気づかないことが多いです。

弾発股の原因は、股関節の歪みです。
激しいスポーツが引き金で起こることも多いですが、股関節が歪んでいることにより、股関節がスムーズに動かせなくなり、引っかかるようになるのです。

もともと股関節のくぼみが浅かったり、先天性股関節脱臼があった人に起こりやすいです。

※弾発股についての詳細はこちらをご覧ください。

 

股関節の成長痛

成長痛というと、膝や踵の痛みを思い浮かべますが、股関節に痛みが出ることもあるんですよ。
激しい運動をしたために起こることが多いです。
運動をした後に痛みが出る場合は、しっかりとアイシングをすることと、痛みが治るまでできれば運動を軽くしましょう。

また、痛みがないときでも、運動前・運動後のストレッチはきちんと行ってくださいね。

きちんとケアをしても股関節の痛みが取れない時は、別の病気の可能性もありますので、病院で検査をしてもらってください。

 

ペルテス病(ペルテス氏病)

何らかの原因で、大腿骨への血流が悪くなり、大腿骨骨頭が壊死してしまう病気です。5歳~8歳くらいの活発な男の子に起こりやすいです。

症状は、股関節を痛がる、足を引きずる、ウエストの位置が左右で違う、などです。
股関節の痛みではなく、なんとなく太ももが痛いような気がする、という場合もあるようです。

治療法は、壊死してしまった部分を保護し、骨を再生させます。
発症年齢が低い場合は、2~3年で血流が回復して元に戻ることが多いです。その間は、 股関節に負荷をかけないような装具を装着して、骨の再生を待ちます。
壊死がひどく、再生が望めない場合は、大腿骨骨頭の再生手術を行います。

また、骨が歪んで再生されてしまった場合は、手術で形を整えることが必要になってしまうので、早期発見早期治療が大切です。

血流が回復し、骨が再生されれば、ほぼ再発はありません。

しかし、多少の左右の形の違い、装具を装着していたことによる筋肉のアンバランスや体の歪み、手術した場合は傷の後遺症などをしっかりケアしてあげることが必要です。



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